瑞江・篠崎から「野球肘・野球肩」を無くそう!!シリーズ5

2023年04月22日

皆さん、こんにちは!
瑞江駅前はりきゅう整骨院です!

月日が経つのはだいぶ早いですね!

新生活になり、部活を始めたりとか
運動することが増えてきたんじゃないでしょうか

WBCも盛り上がってたので、
野球人口よ!もっと増えろと思っています!

「野球肘・野球肩を無くそう」シリーズ5になりました!
今回はボールをリリースした後に起こる野球肩をお伝えしていこうかなと思います!

肩の加速期とフォロースルー期で痛む野球肩

投球動作の4〜5にかけて痛みが出るところを見ていこうかなと思います!

基本的には投げ終わりなので
肩の後ろの方に痛みが出やすいです!

まずは今回覚えておいてほしい肩周りにある名称から!

肩周りの名称 

上腕骨近位骨端線

みなさん、一度は聞いたことはあるんじゃないでしょうか?
子供の骨の成長に関わる部分ですね!

骨端症や成長痛と呼ばれるものは
ここに負担がかかることによって痛みが引き起こされたりします!

有名なものだと膝のオスグットなどですね!

上腕三頭筋

 

肩から肘につく上腕三頭筋という筋肉です!

腕の後ろ側にある筋肉のため
フォロースルーの際に
引っ張られやすい部分になります!

肩甲上神経

肩甲骨の後ろにある
棘上筋棘下筋支配する神経です!

肩のインナーマッスルで
肩の安定性に関与してくれる部分です!

ボールをリリースする際に
肩が必要以上に動かないように制御してくれます。

特に棘下筋は萎縮しやすく
弱くなってしまうことにより
腕の骨が前にずれやすくなってしまいます!

このことを頭にいれていただいて
肩の痛みの方を見ていきましょう!

上腕骨近位骨端線離開(リトルリーグショルダー)

痛みが起きやすい年齢は10〜15歳くらいの少年野球の投手にに多く見られます。

成人と比べて、小中学生は骨端線が閉じていないため
骨端線に負担が生じやすいです!

骨端線閉鎖前に繰り返し投球動作を行うことにより
上腕骨近位骨端線に負担がかかり骨端成長軟骨の炎症
もしくは疲労骨折になります。

原因として

加速期からフォロースルー期にかけて腕に遠心力とねじれが働くため、
上腕骨が強く引っ張られるストレスが働くことによって離開してしまいます。

小学校高学年から中学生の野球少年が肩の痛みを訴える場合は
第一に考えるべき損傷であります!

もしなってしまった場合は1日および週の投球数を制限し
運動前・後にストレッチとクールダウンをさせましょう!

ベネット損傷

野球歴の長い選手、特に投手に起こりやすいです!

繰り返し投球動作を行うことにより、
肩の後方にある上腕三頭筋長頭腱や後方関節包に
繰り返し牽引力がかかり起こる骨膜の反応と考えられています。

痛みがないものもありますが、
投球のフォロースルー期に肩後方の痛み、脱力感を訴えて
肩の関節の後方に圧痛があります。

肩甲上神経絞扼障害

肩甲骨にある肩甲上神経と呼ばれるところが
引っ張られたり圧迫され絞扼されることによりおこるものです。

野球だとフォロースルーの時に引っ張られることが多くなるので発症しやすいです。
他のスポーツだとバレーボールのスパイクやテニスのサーブでもなりやすいです!

上でお伝えした
棘上筋、棘下筋が上手く使えず
・肩が重い
・腕が上がりずらい
・肩周りの違和感など
といった状態になりやすいです!

投球動作で大事なこと

投球動作で大事になってくるのは
下半身の連動運動が大事になってきます!

上半身の力だけで投げようとしてしまうと
肩に多大なる負担が生じてしまいます。

その負担が続くことにより痛みが出てしまいやすくなります!

野球の投球数

野球連盟から投球数に関する規定があります

野球肘のピークは11~12歳がピーク
小学生の全力投球は1日50球以内で
試合を含めて週200球を超えないこと

中学生の全力投球は70球以内、週300球以内と

ガイドラインが設定されています!

小中学生で肘を痛めてしまった子たちは46%
肘を痛めなければ10%の確率

小中学生で肘を痛めてしまった場合は4.6倍も確率が上がってしまいます

小さいときに肘を痛めていなければ
その後の痛めるリスクも減少していきます

肘を痛めるリスクを減らすためにも
どれくらい投球数が増えているのか確認しておきましょう!

一番最初の投稿が見たい方はこちらのリンクからシリーズ1
前回の投稿を見たい方はこちらのリンクからシリーズ4