肩甲上腕リズムについて
2020年07月29日
まず、肩甲骨とは、主に腕を動かすために上腕骨(肩から肘までの骨)と、
肋骨を結ぶとても大切な役割を持つ骨です。
《肩甲上腕リズム》とは……?
簡単に説明すると、腕を外転する時(腕を耳につける)に肩甲骨も動くと言う話です。
腕と肩甲骨の動きは常に2対1です。
どういう事かと言うと、肩関節外転時、腕の角度は180°です。
この時肩甲骨も90°動いています。
60°+60°の120°までは肩の力のみで外転する事が出来ますが、
最後の60°は肩甲骨の力も必要となります。
なので、肩甲骨が硬い方は、肩の挙げにくさを訴える方が多いです。
腕が耳につかない方は肩甲骨の動きが悪くなっている可能性があります。
デスクワークやスマホの操作で生活スタイルは下を向いて過ごすことがとても増えています。
特にデスクワーク中は腕はお腹の前にありますよね。
お腹の前にある腕は正常な位置(解剖学的肢位)ではなく、
長時間正常な位置にない腕を支えているのは肩甲骨から付着している僧帽筋(肩甲骨を安定させる役割)や三角筋(肩の外転、屈曲、伸展)や大円筋(伸展、内転、内旋)などが作用しています。
僧帽筋
三角筋
大円筋
お仕事の後に自分の腕や肩をケアされていない方が首や肩のこりにならないわけがないのです。
それに腕を常に一定の高さにキープしているので
この態勢が肩甲骨の動きを悪くしてしまいます。
今まで肩が挙がらないと言って来院された方は、肩甲骨の硬さのせいで肩の痛みや挙がりにくいという方が多いです。
この場合、肩関節を一生懸命施術しても、痛みが取れないことが多いです。
肩の症状をそのままにしておくと、肩のこりが悪化してしまいます。
瑞江駅前はりきゅう整骨院では、患者様の肩の痛みが姿勢からくるものなのか、
骨盤の歪みからくるものなのかを分析し原因にあった施術方法を行っていきます。
施術では、マッサージだけでなく、肩に関連するツボや神経へのアプローチをし、
お身体に負担がかからないよう横を向いた状態でバランスを整えていきます。
症状によって、猫背矯正メニューを行い、肩甲骨の可動域制限の原因である姿勢の悪さ、首肩、肩甲骨周りについている棘下筋、前鋸筋、菱形筋、肩甲下筋などの筋肉を20分かけたっぷりストレッチを行います。
硬さの強い場合は、鍼で指圧では届かない筋肉の奥深くまで刺激を入れて施術していくメニューを取り入れています。
まだまだ在宅ワークを継続されている方や、お仕事が始まった方も多いと思います。
大切なのは、ご自身でのストレッチや、施術などをしてお身体をケアしていき日常生活や、仕事で溜まった負担を減らしてあげる事です。